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M&Aとは?M&Aの基礎知識とM&A業界への転職ポイントを解説

少子高齢化が加速する一方でニーズが高まっている職業がM&A業界。M&Aとは企業の合併や買収などを意味する言葉です。言葉はよく聞くけど、具体的に何をやっているかわからない人も多いのではないでしょうか。

M&Aを簡単にまとめると「株式の売買」です。ただし、M&Aは目的に応じて手法が異なり、報酬や役割、求められるスキルも変わります。本記事では、これからM&A業界に就職・転職をしたい人向けにM&Aの概要や種類、M&A業界の職業ついて解説します。

目次

M&Aとは

M&Aは「Mergers and Acquisitions」の略語で日本語に直訳すると「合併と買収」となります。M&Aを行う目的はさまざまですが、株式の売買により経営権を獲得し、事業を拡大していくための手法として広く知られています。

経営権を獲得することで、事業を1から創るよりもスピーディーに事業拡大が進められることに加えて、譲渡会社が培ってきた信用やノウハウ、従業員、取引先などを獲得できる狙いがあります。

M&Aの手法と種類

M&Aにおけるスキームはさまざまです。本章ではM&Aに多く活用される以下のスキームを解説しています。

・株式譲渡
・事業譲渡
・会社分割
・会社合併

株式譲渡

M&Aの手法で一番多く利用される手法が「株式譲渡」です。言葉のとおり、株式を譲り渡すシンプルな仕組みです。譲渡企業は、譲受企業に対して51〜100%の株式を譲渡することで会社の支配権が譲受企業に移ります。

例えば、Bさん(売主)が100%のB社株式を保有し、B社の株式をAさん(買主)に譲渡する場合は、株式の対価としてAさんはBさんに現金等を支払います。

事業譲渡

事業譲渡は、一部の事業のみを譲渡する手法です。株式譲渡とは異なり、会社の支配権を譲渡するのではなく、事業の支配権のみを移す手法です。

例えば、B社の中に「C事業」「D事業」の二つの事業がある場合に、C事業をA社に渡します。C事業の対価としてA社はB社に対して、現金等を支払います。株式譲渡と異なる点は、事業譲渡の場合は、会社間でのやりとりとなるため、事業譲渡による対価は会社のお金になります。

会社分割

会社分割とは、会社株式の一部を譲渡する手法です。事業譲渡を行うことで、譲渡対象の契約が再契約になってしまうなどの手間がかかる場合に用いられることが多いです。株式譲渡と事業譲渡の中間をイメージするといいでしょう。

会社合併

会社合併は、別会社をひとつの会社にまとめる手法です。合併する会社は一度解散手続きを行い、合併により一つの会社に統合されます。会社の合併は、「会社の結婚」に例えられる、解散して権利や資産を承継する結婚を「新設合併」、既にある会社に吸収される形で権利や資産を承継する結婚を「吸収合併」と言います。

M&A業界事情

日本国内のM&Aの件数は1990年代から増加傾向で、事業承継型のM&Aに関しても例外ではありません。事業承継型のM&Aは少子高齢化という日本特有の人口問題の背景もあり、コロナ禍の影響を大きく受けた近年も活発になってきています。

特に中小企業の事業承継型M&Aについては、近年注目を集めている分野でありながら現場で活躍するプレイヤーの数が少なく、今後も大きな成長が期待できる業界と言われています。M&Aの仲介業界は、金融機関・大手商社・メーカーからの転職先として選ばれるケースも非常に多く、20〜30代の若い世代が中心となって活躍できる会社も多いです。

また、高額な報酬も魅力の一つで、会社同士のM&Aを支援し、買収した金額の数%を収益とすることから、他の業界に比べると平均年収が高額な傾向があります。M&Aの仲介業界の平均年収は1800〜2000万と言われており、20〜30代でも高額な報酬を得られることから、キャリアアップの一つとして選ばれることも非常に多いです。

M&A仲介業へ転職するには?

M&Aの現場で活躍するプレイヤーは一つの企業と契約し、M&Aにおける総合的に支援するファイナンシャルアドバイザリーと、売り手と買い手の間で中立的にM&Aを進めるM&A仲介の2種類があります。

ファイナンシャルアドバイザリーは売り手と買い手のどちらかの企業と契約し、財務会計を中心とした総合的な支援を行います。M&Aにおいては企業のニーズに合わせた最適な譲渡先の選定から交渉まで、すべての過程を支援することになります。

M&A仲介は売り手と買い手の間に入ることで、M&Aが成立するために客観的かつ中立なアドバイスを行います。ファイナンシャルアドバイザリーと異なる点は、双方の意見を中立な立場で取りまとめるため、企業間での食い違いによる失敗などのリスクも少なくなります。

企業の目線から見ると、M&Aを行う際にどちらかを利用するかは、事業規模や好みによっても変わりますが、ノウハウが少ない中小企業同士のM&AについてはM&A仲介が利用されるケースが多くなってきています。

M&A仲介業に転職するときのチェックポイント

M&A仲介業に転職する際のポイントは以下の4点です。

・インセンティブ報酬
・クライアント選び
・案件の獲得方法
・強みが活かせられる環境

転職前に必ず確認しておきましょう。

インセンティブ報酬

M&A仲介業はインセンティブ報酬がそれぞれの会社で大きく異なります。M&Aの成功による仲介手数料の金額が多くても、インセンティブ率が低ければ得られる報酬は必然的に少なくなってしまうため、企業の規模によっては年収に1000万円以上の差がでてしまうことも珍しくありません。

また、インセンティブ率が高い会社でも、クライアントの規模や売却案件の確保する方法によって、M&Aを扱える件数が異なるため、これらの3つの要素を総合的に判断して、より報酬の高い会社を選ぶことが大切です。

クライアント選び

M&A仲介会社に転職する際は取引先になるクライアントを知ることが大切です。クライアントの規模が大きければ、M&Aの成立に向けて関わる人や金額の数も増えるため、求められるコミュニケーション能力やスキームも非常に複雑になります。

逆に中小規模のクライアントでは、収益性が小さいことから、多くの数を担当しなければいけないため、M&A仲介業の経験が少なくても、さまざまな経験を実践から学べるメリットもあります。

異業種から転職する際はこれまでの自分のスキルを活かせるクライアントを扱う企業を選ぶことも大切です。

案件の獲得方法

M&A仲介業は、魅力的な売却案件の確保が非常に大切です。そのため、案件を獲得するための方法も必ずチェックする必要があります。売却案件の確保する方法は、会社の報酬にも直結することが多く、WEB集客に力をいれている会社は、売却案件の確保にコストをかけているため、コンサルタントが獲得できる報酬も少なくなりがちです。

逆にコンサルタントが電話やメールを利用して営業をかけるケースでは、個人の営業力が求められることになりますが、報酬も多くなるケースが多いです。

強みが活かせられる環境

M&A仲介業は専門性の高い特化領域で活躍している企業もあります。不動産業に特化したM&A仲介会社や、病院の事業継承を専門的に扱うM&A仲介会社といった、それぞれの強みに特化した領域でのM&Aを担当し、収益をあげています。

特化領域を扱うM&A仲介会社は、専門性の高い知識が必要になるものの、これまでの他業種での経験を活かせるため、クライアントの信頼関係を構築しやすいメリットもあります。特に個人の営業力が求められる売却案件が多い企業では、自分だけの特化領域があると大きな武器になります。

M&A仲介業の採用職種は?

M&A仲介業の採用職種は「コンサルタント」、「インサイドセールス」、「アナリティクス」の3つに大分できます。それぞれの職種は業務内容だけでなく、採用する際に求められる能力や経歴も大きく異なるため、M&A仲介業界への転職を考えている際は、自分にあった採用職を理解することも大切です。

コンサルタント業

コンサルタント業は売り手と買い手の間に入って、総合的にM&Aをサポートする職種です。売却・買取案件の獲得、経営者との交渉、M&Aにおける事務手続き、契約締結までの全ての業務を担当します。

企業への提案力はもちろん、それぞれの企業のニーズを汲み取りながらM&Aを終了まで導く必要があるため、発想力が求められる分野でもあります。コンサルタント業は一人でそれぞれの企業を同時に担当するケースはもちろん、売却と買取に担当者を分けて企業を担当することも珍しくありません。

採用に適した人材
・提案営業の実績が豊富
・経営コンサルティングの経験が豊富
・会計士や経理財務での経験が豊富
・信頼関係構築のためのコミュニケーション能力

インサイドセールス

インサイドセールスはM&Aや事業継承に関心がある企業と面談する機会を生み出す職種です。業界の市場動向を細かくチェックするだけでなく、具体的な戦略の提案と実行力が必要であることから、コンサルタントに比べて営業力が求められるケースが多いです。

インサイドセールスの業務は面談の機会を創出後に、コンサルタントへ担当を引き継ぐことが一般的です。また、インサイドセールスでの経験が増えると社内のコンサルタントへ異動するケースも少なくありません。

採用に適した人材
・他社でインサイドセールスの経験が豊富
・営業経験・実績が豊富

アナリティクス

アナリティクスは企業のM&Aに伴う分析や資料作成を全般的に担当する職種です。M&A仲介業では、企業概要書や財務資料を用いた分析はもちろん、契約に伴う合意書や、買収監査用の資料が必要になるため、それに伴う書類の作成を行うことになります。

コンサルタントやインセンドセールスに比べると契約や財務関係の専門知識や経験が求められる場合が多いです。

採用に適した人材
・MicrosoftOfficeを用いた資料作成の経験が豊富
・買収監査資料を扱った経験が豊富
・財務関係の基本的な知識が豊富

未経験でもM&A仲介業界に転職できる!

M&A仲介業界は他業界に比べて収益率の高い業界であることから、20代から1000万円を超える高額な報酬を期待でき、近年は転職先として注目を集めています。

業界内はもちろん、金融や商社といった異業種からの採用も積極的に行なっている企業も多いため、M&A仲介業に必要な経験や知識を事前にブラッシュアップしておきましょう。

応募する採用職種に対する適性はもちろん、転職する会社の特徴や傾向をリサーチすることで、入社後に得られる報酬も多く変わることになります。

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