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M&A業界トップクラスのM&A仲介会社をランキング形式で紹介!

M&A業界では業績を伸ばしている仲介会社が多く、その市場規模も年々拡大しています。この背景には、経営者の高齢化に伴って事業承継のためにM&Aを検討する企業が増えていることや、コロナ禍による不安定な社会情勢に対応するために、大企業への吸収・合併を選ぶ経営者が多いと言われています。

また、転職市場から見てもM&A業界のニーズは高く、金融業界はもちろん、様々な業界の優秀な人材が転職先として検討しており、大手企業の採用枠は年々狭くなっています。本記事では転職先としても人気を集めている仲介会社をランキング化して紹介していきます。M&A業界への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

仲介会社とは?

仲介会社は売り手と買い手の間に入りM&Aを成約までのすべての業務をサポートする会社です。仲介会社の業務は相手先となる企業の選定はもちろん、経営者同士の交渉や契約書の作成といった豊富な業務を手助けすることになります。大手仲介会社の中には近年の需要拡大を受けて大きく業績を伸ばしている企業も多く、その売上高も年々高まってきています。

また、5年以内に設立された社歴の浅い仲介会社の中にも成約件数を伸ばしている企業がいくつかあります。これらの企業は独自性のあるサービスや独自の料金体系を打ち出すことで、多くの案件を成約に導いています。

売上高ランキング

M&A業界の仲介会社の中には東証プライムにも上場している大手企業が多数あります。これらの企業は業界内での歴史も長く、豊富な成約実績があることから、経営者との信頼関係も構築しやすいです。本章ではM&A業界で活躍する企業を順番に紹介していきます。

M&Aキャピタルパートナーズ

東証プライムに上場する大手仲介会社です。調剤薬局関係のM&Aを中心に業績を大きく伸ばしており、上場企業の年収ランキングでは同業他社や大手メーカーなどを抑えて国内のトップに輝いています。同社の特徴は着手金や月額報酬をとらない料金体系で、中小企業の経営者が売却を検討しやすいです。

また、案件の獲得に費用をかけない直販型を採用し、仲介会社の中でも収益性が非常に高い企業です。同社の平均年収は2020年のデータで2269万円とされ、20〜30代の若い年代で3000万円を超える報酬を受け取っている社員もいます。

ストライク

東証プライムに上場する大手仲介会社です。仲介会社の中では老舗企業として知られ、創業して20年を超える人気企業です。同社の特徴はM&A市場SMARTと呼ばれるインターネットのサービスで、買い手や売り手の情報を企業側が簡単に検索し、M&A相手先候補を探すことができます。

また、社長の荒井氏が公認会計士であるように、車内に多数の国家資格保持者を抱えており、M&Aに関する専門的なサポートを行います。同社の平均年収は2018年のデータで1540万円前後とされています。

日本M&Aセンター

東証プライムに上場する大手仲介会社です。仲介会社の中では最も老舗の企業で、社歴は30年を超える最大手です。同社の業績は2020年に過去最高を記録したことでも知られ、長い歴史に裏付けられたノウハウや実績を武器に多くの案件を成約しています。

同社の特徴は全国の金融機関や士業事務所と独自のネットワークを築き上げており、対応できる案件の件数が同業他社に比べて多いと言われています。平均年収を見ても2021年のデータで1234万円となっており、企業全体の売上高も2017年から2021年までの間で1.5倍成長しています。

M&A総合研究所

東証グローズに上場する仲介会社です。日本M&Aセンターやストライクと比べると社歴が浅いですが、設立から4年で大きく業績を伸ばしている企業です。同社の特徴は着手金や中間手数料をカットした完全成功報酬制で、成約まで一切の手数料を取らないことから中小企業の経営者が売却を検討しやすいシステムになっています。

また、インターネットを利用したマッチングサービスやメディア事業にも力をいれており、M&Aが世間に認知される社会作りにも尽力しています。同社の平均年収を見ると20代で509万円、30代で693万円と、大手企業に比べて少なめの印象を持ってしまいますが、活躍している社員の中には2000万円を超える報酬を受け取ってる事例もあります。

M&Aベストパートナーズ

2018年に設立された非上場の仲介会社です。総合研究所と同様、社歴は設立から4年とまだまだ浅いですが、毎年2倍以上の伸び幅で急速に成長しており、今後さらに注目が集まると予想できます。

同社の特徴は、製造業や不動産業に特化したM&Aのサポートで、それぞれの業界の専門知識に長けた担当者が円滑な取引を手助けします。また、人材に重きをおいた組織作りを行なっていることから、一人一人の担当者が成約する案件の数も多いとされています。同社の年収は非上場企業であるため公開されていませんが、求人情報の給与モデルを見ると、インセンティブ次第で1000万円前後の年収が期待できます。

M&Aクラウド

2015年に設立された非上場の株式会社です。買い手と売り手がスムーズにM&Aを進めることができるインターネットサービスを提供しており、仲介会社を利用するよりもコストを抑えながら売却を検討できることから、近年注目を集めています。

同社の特徴はITに重きをおいた事業の展開で、インターネットサービスで培ったデータを元にしたM&Aのサポートを業務も行なっています。同社の年収は非上場企業であるため公開されていませんが、求人情報を見るとエンジニアの採用に重きを置いており年収も500〜750万円前後とされています。

職種別の年収比較

業界内のランキングで上位に入る企業は、他業界の上場企業と比較しても破格の待遇が用意されています。しかし、企業の規模や職種によって年収の金額については大きな差があります。本章では、上場企業と非上場企業のアドバイザー職の年収モデルを比較していきます。

上場企業のアドバイザー

転職先としても人気を集めている上場企業のM&Aアドバイザーの年収モデルを見ると600〜2000万円と幅のある数値です。これはアドバイザーの年収が成功報酬によるインセンティブの影響を大きく受けるからで、会社に入社した全ての社員が高額の年収を受け取れるわけではありません。上場企業で高い年収を獲得するには、大きな金額が動くM&Aを複数成約する必要があります。

非上場企業のアドバイザー

社歴が5年以下の比較的若い仲介会社の年収は450〜1000万と、上場企業に比べるとやや低めの数字が予測されます。これは上場企業に比べて大型の案件が少ないことや、成約する件数自体が少ないことがあります。しかし、非上場企業のアドバイザーの中にも2000〜3000万円クラスの報酬を受け取っている人も多く、年収の金額については本人の能力によって大きく左右されることになりそうです。

M&A業界にはどんな業態がある?

M&A業界には、M&A業界では、ランキングで紹介した仲介会社だけでなく、投資銀行、コンサルティングファーム、法律事務所、会計事務所など様々な業態があります。

投資銀行はM&Aのアドバイザーとして、コンサルティングファームは戦略的アドバイザリーとして、法律事務所は法的アドバイザーとして、会計事務所は財務デューデリジェンスや評価などのアドバイザリー業務を行っています。特に大規模の案件を扱うことになるFASや投資銀行では、仲介会社で扱いきれない大手企業の買収に携わることもあります。

ファイナンシャル・アドバイザー・サービス(FAS)

ファイナンシャルアドバイザリーサービスは売り手と買い手のどちらかと業務委託契約を行い、M&Aに関するサポートを行います。両方の企業の仲介を行う仲介会社とは異なり、契約を行なった企業のM&Aによる利益を最大限に高めることを目標に活動します。FASを扱う業態はメガバンクや投資銀行が多いとされ、取引先となる企業のM&Aに携わることが多いです。

投資銀行(IBD)

証券会社や投資銀行が扱うM&A専門部門です。FASに比べて大型の案件を扱うことが多く、取引先となる企業の大規模なM&Aに携わることになります。世間を大きく賑わせる企業買収などでは、IBDがサポートを行なっているケースが多いです。

M&A業界へ転職するためのスキル

M&A業界へ転職するためには、以下のようなスキルが求められます。

財務や会計の知識はもちろん、高い営業力が必要不可欠です。また近年は海外企業との取引を進める動きも多いことから、高い語学力が求められることも多いです。本章では仲介会社へ転職する際に求められるスキルを解説していきます。

①財務分析能力:財務諸表を分析し、企業価値や投資対象の評価を行うスキル。
②ビジネス戦略の理解:M&Aにおける企業の目的や戦略を理解し、事業の戦略的意味を分析するスキル。
③ビジネスコミュニケーション能力:クライアントとの折衝や交渉、リレーションシップの構築、報告書の作成など、ビジネス上でのコミュニケーション能力が求められます。
④調査・分析能力:市場や業界のトレンド、企業の競合環境、法的・規制面などについての調査・分析が必要です。
⑤プロジェクトマネジメント能力:プロジェクトの進捗管理、クライアントとの調整、チームのマネジメントなど、プロジェクトマネジメント能力が必要です。

以上のスキルを身につけるためには、金融、会計、法律、経営戦略、プロジェクトマネジメントなどの専門知識を習得することが重要です。また、実務経験を積むことで、実践的なスキルを身につけることができます。

営業力

仲介会社のアドバイザーは案件の獲得や条件交渉などで営業力や実行力を求められることが多く、営業成績が優秀な人材が重宝されます。特に前職で中小企業の経営者に対しての営業経験がある方は採用活動を優位進められるでしょう。また、採用された人材の経歴を見ていると社内全体で10%以内に入る営業成績を長期間に渡って残した人が多いとされています。

財務・会計の知識

仲介会社のアドバイザーとして活躍するためには財務・会計の知識が必要不可欠です。M&A業界では異業種からの採用も積極的に行なっていますが、業界でのアドザイバー職の経験者が優遇されることがほとんどです。しかし、金融業界などで中小企業の財務会計に関する業務に携わったことがある人材は、他業界からの転職者に比べると優遇されます。

語学力

FASやIBDといった業態への転職を考えている方はビジネスで使用できる語学力が必要です。大手企業のM&Aでは海外企業との取引や交渉を行うシチュエーションも非常に多く、語学力が当然のスキルとして求められます。具体的な例を見るとTOEIC850点以上の語学力が好ましいと言われています。

ランキングでも上位に入る仲介会社に転職しよう!

M&A業界の仲介会社は近年大きく業績を伸ばしており、その売り上げや年収も年々高まっていると言われています。大手の仲介会社の中には1000万円以上の年収を期待できる会社も非常に多く、金融機関からの転職先としても人気を集めています。

仲介会社の業務では財務会計の知識だけでなく、営業力や実行力を求められることが多いため、金融業界での経験は大きな武器になります。また国家資格を持っている専門家や語学が担当な方はFASやIBDといった業態へのキャリアアップも夢ではありません。

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